不動産を購入して運用したり小口化商品を購入したりする不動産投資に興味がある人もいるでしょう。
不動産投資をするならスキームについて知っておかなければいけません。
そこで、今回はスキームの概要や種類、注意点について解説します。
不動産投資に興味があるものの、あまり知識がない人におすすめの内容です。
不動産投資をするなら知っておきたいスキームとは?
そもそもスキーム(scheme)とは、計画や策略、枠組みという意味を持ち、とりわけ不動産投資においては、計画的に不動産投資をおこなうための仕組みのことを指します。
不動産投資には多くの資金が必要で必ずしも収益が上がるとは限りません。
そのため、たしかな知識を持ち、計画的に実行する必要があります。
不動産投資をするなら知っておきたいスキームの種類や注意点
不動産投資におけるスキームとして代表的なのは以下の3つです。
●TMKスキーム
●GK-TKスキーム
●REITスキーム
まず、TMKスキームとは特定目的会社が投資家から資金を集めて不動産を購入し、その運用で得られた利益を投資家に配分する仕組みです。
なお、特定目的会社は金融庁への届け出を提出し、資産流動化計画に記載した業務のみをおこなうという決まりがあります。
次に、GK-TKスキームは合同会社が投資家に匿名組合出資をしてもらい、その運用で得た収益を投資家に分配する仕組みです。
合同会社とは経営者と出資者が同じ会社のことで、匿名組合とは当事者の一方が相手方の営業のために出資することをいいます。
GK-TKスキームは、金融庁への届け出が不要なため、容易に資金を募れます。
最後に、REITスキームは不動産投資法人が投資家から資金を募って不動産投資をおこない、その運用で得られた利益を投資家に分配する仕組みです。
多数の投資家から投資を募るケースがほとんどです。
TMKスキームやGK-TKスキームと比較して、少額で気軽に始められるのがメリットです。
しかし、スキームに関しては注意点があります。
今回は簡単な説明に留めましたが、本来は非常に複雑なものです。
不動産投資の実態をつかめずに、詐欺にあってしまう人もいます。
出資したのにもかかわらず分配がもらえないこともあるため、十分な知識を身につけるのが大切です。
もし、不動産初心者なら、まずは不動産投資の知識に長けている専門家にアドバイスをもらったほうが安心です。