不動産投資の物件探しをする際に「物件の内見」をしておくことは非常に重要です。
ここでは、投資対象の物件を内見なしで決めてしまうことによるリスクや内見の必要性を解説したうえで、内見の際のポイントも紹介します。
不動産投資物件を内見なしで決めることのリスクと内見の必要性
不動産投資をするための物件を内見なしで決めてしまうことには、以下のようなリスクがともないます。
●資料などには書かれていない瑕疵が隠れているケース
資料の下のほうや、契約の際の重要事項説明書には「資料や図面よりも現況を優先する」という趣旨の記載がされていることが多いです。
●住人のマナーが悪いケース
部屋はよさそうでも住人のマナーが悪いマンションやアパートもあり、これを判断する際の参考となるのはエントランスやゴミ置き場、自転車置き場などの様子ですが、これらは実際に現地を見ないとわからないです。
●環境がよくないケース
「音やニオイが気になる」「部屋の雰囲気が暗い」など、内見しなければわからないこともあります。
こうして見ると「資料などだけでわかることは、物件のほんの一部の事実だけにすぎない」ということがわかります。
投資対象とする物件は、人に住んでもらいやすい物件でなければいけないので「内見をしたうえで、それでもいい物件だと自分で思えるかどうか」を判断することは非常に重要なことなのです。
すでに不動産投資に慣れている人ならともかく、初心者が内見なしで契約するのは無謀といえるでしょう。
不動産投資対象物件でハズレをつかまないための内見のチェックポイント
不動産投資物件選びにおいて「ハズレ」をつかんでしまわないためには、内見もしっかりとやることが大切です。
以下のようなポイントを重視して内見しましょう。
●地域の様子
最寄り駅などから対象物件に着くまでの様子をチェックしたり、買い物の利便性や治安、雰囲気などを見ましょう。
●マンションやアパート全体の雰囲気
エントランスやゴミ置き場、自転車置き場のマナーが守られているかどうか、草刈りや清掃などの手入れはされているか、アパート・マンション住人の雰囲気はどうかなどを見ましょう。
●設備のチェック
エレベーターの作動に問題がないかどうか、外壁にひどい傷みなどはないかどうか、などもできるだけチェックしましょう。
●水回りのチェック
お風呂やトイレはパッと見るだけでなく使い勝手に問題がないか、水が流せる状態であるなら一度実際に流して確認しましょう。
こうしたチェックポイント以外にも、何か違和感を覚えることがあれば、即決せずにその違和感が何かを突き止めることをおすすめします。