不動産投資というのは大きな額のお金が動くものなので、相応のリスクがついてまわります。
無計画に投資すると予期せぬトラブルに見舞われ、資産を大きく減らしてしまうことになりかねません。
最悪の場合、自己破産を選択せざるを得なくなる可能性もあるのです。
今回は、不動産投資で自己破産に陥ってしまう原因と、その防止方法についてご紹介します。
防止するには原因を知ろう!不動産投資での自己破産を招く原因
条件の悪い物件を購入してしまった
自己破産の原因で多いと言われているのが、契約の段階で不利な条件を飲んでしまっているパターンです。
市場調査をしないままだと相場がわからず、かなり高い金額で購入しているケースがあります。
このケースを高値づかみと言います。
この場合、購入した不動産を売却しても購入金額に満たないため、ローンを完済できない可能性が出てくるのです。
そうなると手放すこともできず収益も伸びず、ローン返済が重くのしかかってきます。
返済計画に無理がある
自己破産する方のなかには、金融機関から融資を受ける際にフルローンを利用している方も少なくありません。
フルローンとは、不動産の購入費用をすべてローンでまかなうもので、その場合は返済額が高くなり、期間も長くなります。
不動産投資には、入居者の不足や家賃滞納など、さまざまなリスクが考えられます。
なにかトラブルが起きて収入が減ってしまったとき、フルローンの場合は返済が難しくなってしまうでしょう。
また、ローンの金利が高すぎるケースもあります。
不動産初心者などは、提示される金利が高いことがあるので、無理をして高金利で借りてしまうと返済が苦しくなり、自己破産への道を進んでしまいかねません。
不動産投資での自己破産を防止するための対策とは?
自己破産に陥りそうになった時、どんな方法で回避できるのでしょうか。
まず紹介したいのは、リスケと呼ばれる金融機関と交渉して返済計画を見直す対処方法です。
この場合、一定期間返済を待ってもらったり、毎月の返済額を軽減してもらったりすることができます。
また、不動産を手放すことになりますが、任意売却といった方法もあり、市場価格に近い金額で売却できる点がポイントです。
ただし、売却後もローン返済は残るので、コツコツ返し続けなければいけません。
ほかには、借金自体を減額できる制度も用意されています。
もちろんこのような危機的状況に陥らないよう、事前にしっかり知識を身につけておくに越したことはありません。
不動産投資を検討する際は、事前調査に手を抜かないことが最重要です。
購入前に物件について客観的に評価を行い、市場調査も徹底しましょう。
資金についても、余裕を持った計画を立てることが大切です。
修繕やトラブルなどに備えて、対応できるだけの資金を手元に残しておくことをおすすめします。